【前回】

いきる(普)

さて。キミはナゼ”生きづらさ”を抱えてしまうのか、だが……その原因は「散らかった生き方」にあル

ぼく「え?」

……散らかった、生き方?……「生き方が散らかっている」ってどういうことだ?

いきる(「うん」)

言い換えるなら「キミは一時的な感情や目先の欲求に左右されやすい」というコトだナ

ぼく「むー」モヤモヤ

一時的な感情や目先の欲求に……?……ワケがわからん

 

なぜ”生きづらさ”を抱えるのか?

いきる(ドヤ顔)

マず。”生きづらさ”の根本的な原因は「理想がない」コトにあル。人間が”生きづらさ”を抱えてしまうのは”理想”がないから

ぼく「え?」

…………人間が生きづらさを抱えるのは理想がないから……?

いきる(普)

『理想』とは、カンタンに言えば「こう成りたい」「こう在りたい」と心の底から望んでいる願望のイメージ、だネ

ぼく(興味)

こうなりたい、こうありたい……。つまりは「将来の夢」とか「人生の目標」みたいなもの?

いきる(楽)

とりあえずはそういうイメージで良イ。どうだろう?キミには「将来はこうなりたい」とか「いずれこんな人生を送りたい」みたいなイメージはあるかな?

ぼく(不満)

夢とか目標とか、そういうのは……特に無いね

思えば自分は昔から惰性で生きていた気がする。子どもの頃から「夢」や「目標」というものが無かった。
学生時代は受験勉強は面倒くさかったから就職の道を選んだ。良さそうな求人に何となく応募して、受かったから何となく就職して。
社会人になってからも辛いこと苦しいこと面倒くさいことを避けて、今も夢や希望なんてものはない。

いきる(「うん」)

キミが”生きづらさ”を抱えているのはソレが原因。キミの人生に”理想”がナいから、キミは”生きづらさ”を抱えていル

ぼく「むー」モヤモヤ

……理想がないのは否定しないけど、それがどうして生きづらさに関係するんだ?

 

“理想”がないから

いきる(楽)

人間とは”理想”に目覚めるコトで生き方に一貫性が生じる生き物であり、一貫性ある生き方をしている人間は”生きづらさ”を抱えにくイ

ぼく「お?」

「一貫性ある生き方」?「生きづらさを感じにくい」?……何がなんだか

いきる(「うん」)

モっと噛み砕いて説明するなら「人間は”理想”が見つかると理想の実現に向けて思考・行動するようになり、理想の実現に向けて思考・行動している間は苦痛や不安を感じにくくなる」だナ

 

いきる(楽)

例え話をしよウ。キミが高校生であるゲーム機が欲しいとすル。しかしそのゲーム機は高価でキミのお小遣いでは手が届かなイ。キミはどうしてもそのゲーム機が欲しい、ではドウすル?

ぼく(普)

どうしても欲しいなら……お小遣いを貯金するかな、あとはアルバイトしてお金を貯めるか

いきる(普)

それが「理想の実現に向かって思考し行動する」というコト。この場合なら「ゲーム機を手に入れる」という”理想”を実現するタメに、理想を実現させる手段として「貯金」「アルバイト」を考えツき、行動に移そうというワケだナ

 

いきる(「うん」)

次に「理想の実現に向けて思考・行動している間は苦痛や不安を感じにくくなる」にツいてだが────コレは「ゲーム機を買うためなら貯金やアルバイトをガンバれる」と言い換えられル

いきる(普)

貯金するには他に欲しいモノを我慢しなきゃいけないしアルバイトは体力気力的にツラかったり嫌な思いをするコトもあル。でも「イヤだ、もうヤめたい」とは考えないだろウ?

ぼく(普)

それはまぁ、そうだろうね。ゲーム機を買うために頑張っているんだったら「ゲーム機を買うまで頑張ろう」って感じで耐えられるかな

いきる(「うん」)

ソレが「理想の実現に向けて思考・行動している間は苦痛や不安を感じにくくなる」というコト

ぼく(興味)

……つまり。ゲーム機を買うためなら頑張れるし多少の辛いこと苦しいことでも耐えられる、と

いきる(普)

ソレは人生でも同じダ。人間は心の底から成し遂げたい”理想”があれば、その実現に向けて思考し行動するヨウになル。そして理想の実現に向けて思考・行動している限り、多少の苦痛や不安は跳ね除けられル

いきる(哀)

逆に言えバ。成し遂げたい”理想”がナければ思考や行動に一貫性は生じなイ。「思考や行動に一貫性がない」とは言い換えるなら「一時的な感情や目先の欲求に左右されやすくなる」とイうコトだ

成し遂げたい理想がないと一時的な感情や目先の欲求に左右されやすくなる────コトの指摘は、ぼくに痛いほど突き刺さる。
自分の置かれている現状に「このままではヤバい、何か行動を起こさないと」と思ってはいるものの……実際に行動を起こしたことは数えられるくらいしかないし、起こした行動も長続きしない。
例えば健康が気になって「運動しよう」と考えていても、いざ仕事を終えて帰宅すると「疲れているし明日も早いから今日は止めておこう」となってしまう。これは”一時的な感情や目先の欲求に左右されている”の最たる例だろう。

いきる(困り)

そして一貫性がない生き方は苦痛や不安に弱イ。それこそキミが自分の将来に焦りや不安を感じていたり、自身への不信感や劣等感に苛まれているヨウにネ

 

いきる(普)

つまり。先ほど話したように、キミが”生きづらさ”を抱えるのは「キミに”理想”がないから」ダ。キミの人生に”理想”がないから思考や行動に一貫性がない「散らかった生き方」をしてしまウ。そして「散らかった生き方」は苦痛や不安を感じやすくなり、”生きづらさ”を拗(こじ)らせル

“生きづらさ”を克服するには

いきる(「うん」)

であるかラ。”生きづらさ”を克服するには、キミの「散らかった生き方」を改める必要があル。いまの一時的な感情や目先の欲求が優先される生き方ではなく、理想の実現に向けて一貫した生き方をしなければならなイ

ぼく「むー」モヤモヤ

…………理想の実現に向けて一貫した生き方をする、ねぇ。なんかわかるようなわからないような……

いきる(楽)

ではもう少し縮めて「纏(まと)まった生き方」とシようカ。「散らかった」の反対で「纏(まと)まった」、『纏(まと)まる』には「バラバラのモノが統一される」「筋道が立って整う」「一致して落ち着く」といった意味があル

 

いきる(普)

つまり『纏(まと)まった生き方』とは「”理想”の実現に向けて思考や行動が一本化され、ブレにくくなる」コトでアり、思考や行動がブレにくくなれば一時の感情や欲求に揺らがず些細な苦痛や不安にも動じないヨウになル

いきる(ドヤ顔)

即ち”生きづらさ”を抱えにくくなるというコトでアり────”生きづらさ”を克服するには『纏(まと)まった生き方』がデキるようにならなくてはならなイ

ぼく(不満)

つまり……「実現したい理想があれば、その実現に向けて思考・行動するようになって生きづらさも感じにくくなる」ってことね

ぼく「むー」モヤモヤ

理屈は理解できるのだけど……ぼくには無理そうだな。そもそもぼくには「実現したい理想」なんて────というより「理想」と呼べるもの自体がないし。「理想の実現に向かうことで生きづらさを克服できる」ってのがコトの主張なら、実現したい理想そのものがないなら生きづらさは克服できない、となるだろう?

いきる(「うん」)

いいや、そんなコトはないサ。人間「理想」はナくとも「願望」は絶対に存在すル。キミの願望がまだ理想に至っていないだけダ

ぼく「え?」

…………「理想はなくても願望はある」?「願望がまだ理想に至っていないだけ」?また訳のわからないことを……

いきる(普)

『願望』とは、言い換えるなら「こうなりたいな」「こうだったらいいな」みたいなフワフワ、ボンヤリしたイメージ。対して『理想』とは「こうならなければならない」「こうでなければならない」のようなガッシリ、ドッシリしたイメージだネ

ぼく(興味)

ニュアンスはわかる。願望より理想の方が、より強い意志や信念が伴っている感じだな

いきる(楽)

キミにだって理想とまではイえなくとも、願望────「こうなりたいな」「こうだったらいいな」みたいなイメージくらいはアるだろウ?

ぼく(普)

そりゃまぁ、願望の1つや2つくらいは確かにあるね

いきる(普)

となれバ。その願望に動機────その願望を実現しなければならない理由さえ見つかれば、理想となル

ぼく「え?」

……「その願望を実現しなければならない理由」……?

いきる(「うん」)

先ほどキミが吐き出してくれた、キミの”生きづらさ”を引き合いに出して説明しようカ

いきる(哀)

キミは「将来に焦りや不安を感じている」という問題を抱えており、その原因は「収入が少なくお金がない」コトにあるとイったネ

いきる(普)

そして「収入が増えれば将来への焦りや不安も解消される」ともイった。コレは言い換えるなら「将来への焦りや不安を解消するには、収入を増やす必要がある」────つまり『理由』ダ

ぼく(興味)

……なるほど。ただ単に「収入を増やしたい」ってだけではなく、「将来への焦りや不安を解消するために」って理由がある、と

いきる(喜)

そウ。だからキミの「収入を増やしたい」は単なる願望ではなく立派な理想の一部、というワケさ

“理想”に気づかなければならない

いきる(「うん」)

このヨウに、キミには理想が「無い」のではなく「気づけていない」だけダ。そしてキミの心の底に埋もれて隠れている”理想”を掘り起こし、見つけ出すコトが『纏(まと)まった生き方』の第一歩といえル

ぼく(汗)

……理屈はわかるけど……そんな個人的な願望を「理想」なんていってしまっていいのか?

いきる(楽)

「理想」って言葉だけ聞くと崇高で壮大なモノでなければならないと勘違いするかもしれないが、もっと矮小で俗物的利己的な欲求に基づいていて良イ。”理想”のイメージとは自分の欲求や願望に忠実に思い描くべきモノだ

いきる(ニヤリ)

なぜならあらゆる生物は自分の欲求を満たすタメにしか本気になれないからネ。意識が高くて聞こえの良いキレイゴトより欲望丸出しのキタナイ本音の方が、本気で実現に取り組めるモノさ

ぼく(汗)

……いやいや、それは違うでしょ。自分は違うけど、世の中には「世のため人のためになることが幸せ」って人だっているでしょ

いきる(普)

ソレは考え方が逆だナ。『幸せ』とはその人の欲求が満たされたからこそ生じる感情ダ。つまりその人が世のため人のための活動をする目的は「自分の欲求を満たすため」でしかない

ぼく「むー」モヤモヤ

それは…………そう言われると、そうかもしれないけど……

いきる(困り)

……段々と脱線してキているナ。話の軌道を修正しようカ

 

いきる(普)

ココまでの話を整理すると、キミが”生きづらさ”を抱えているのはキミの生き方が散らかっているかラ。実現したい理想がなく一時的な感情や目先の欲求に左右されて生きているから、些細なモノゴトにも苦痛や不安を感じて”生きづらさ”を覚えル

いきる(「うん」)

では”生きづらさ”を克服するには何をすれば良いか────「『纏(まと)まった生き方』を身につける必要があル。理想の実現に向けて思考や行動が統一されるコトで生き方がブレず、多少のコトでは苦痛や不安を感じない精神性(メンタル)が身につく────というワケだな

ぼく(不満)

……でも苦痛や不安に強くなっても、その原因が無くならないならそれは根本的な解決にならないのでは?

いきる(普)

人生の問題とは究極のトコロ「自分がそのモノゴトを”問題”と感じるか?」でしかナい。他者が問題だと思っていても自分が問題だと認識しなければ『問題』とはならなイ

ぼく「お?」

……自分が問題だと認識しなければ『問題』とはならない……?

いきる(楽)

例えば、出社して出会った同僚に挨拶したが無反応だったとすル。同僚の反応に対してAさんは「挨拶を無視するなんて、何か怒らせるようなことをしてしまったか?」と考え、Bさんは「まだ眠いか、考え事をしていて気づかなかったんだろうな。また後で挨拶してみよう」と考えたとすル

いきる(「うん」)

さて、同僚の反応に対して苦痛や不安を感じているのはAさん?Bさん?あるいは両方ともだろうカ?

ぼく(興味)

なるほど……同じ「挨拶に無反応」って出来事でも、Aさんは苦痛や不安を感じているけどBさんは意にも介していない。つまり問題として認識していない、と

いきる(ドヤ顔)

その通り。そして問題として認識していないから苦痛や不安も感じない。つまり精神性(メンタル)が強くなるコトはそのまま”生きづらさ”の克服にツナがる

ぼく(普)

それで、その精神性(メンタル)の強さは『纏(まと)まった生き方』から生じるから「”生きづらさ”を克服するには『纏(まと)まった生き方』を身につける必要がある…………と。なるほど、大まかなイメージは掴めた

いきる(ドヤ顔)

そして、その『纏(まと)まった生き方』を身にツけるには、キミなりの”理想”を見つける必要があル

ぼく(不満)

ぼくなりの理想、ねぇ……?

いきる(普)

先ほどの「収入を増やしたい」というのは理想の一部に過ぎなイ。だって収入を増やせばキミの抱えている問題がすべて解決するワケではないし、お金持ちになるコトがキミの人生のスベてではないだろウ?

ぼく(普)

それは、そうだね。というかぼくは別に金持ちになりたい訳ではなくて、生活に困らない程度に収入が増えればそれで良いんだが……

いきる(「うん」)

そのヨウに「収入を増やす」はキミの理想のほんの一部、全てではナい。『纏(まと)まった生き方』のタメには他にもキミの心の奥底に潜んでいる願望を掘り起こし、ソレらを組み立ててキミの”理想”とする人生の全体像(イメージ)を思い描かなくてはならない

ぼく(普)

つまり……ぼくがどんな生き方をしたいか、どんな人生を送りたいか……具体的に想像できるようになれ、と。まぁ、理屈はわかる

いきる(ドヤ顔)

その通リ。そしてキミなりの”理想”を描くには、キミの人生に散らかっている問題を解決しなくてはならなイ